超微形態実験室 利用方法

  1. 装置予約および操作
  2. 試料作製
  3. 電子顕微鏡撮影
  4. 特殊撮影
  5. 技術研修
  6. 電子顕微鏡技術に関するお問い合わせ
  7. 使用料

1.装置予約および操作

A. 装置予約(予約用WEBサイトから)
透過・走査電子顕微鏡、ウルトラミクロトーム、画像処理装置等は、 事前に予約システムで予約してから使用し、利用できなくなったときは 速やかに取り消して下さい。
装置の取り扱い方は、担当者から説明を受けてから使用し、必要に応じて補助を 要請して下さい。また、装置の調整、整備、消耗品の補給等も、担当者に要請して下さい。
なお、時間外(17:15以降および休日)の装置および部屋の利用は、時間外利用届けを事前に 提出し、担当者の了解を得て下さい。
B. 操作認定
利用者による超微形態実験室の装置等の操作の中で、次の2項目にある 特殊な装置等については、利用者単独の操作を『認定者』に制限させて頂いております。 いずれも使用法を誤ると他の利用者に迷惑をかけるものに限って実施しています。
『認定者』登録を希望されます利用者は随時お申し出下さい。『認定者』以外の 利用には当室技官の補助が必要になります。

[認定制度実施項目]
  • 樹脂包埋(樹脂を扱う一切の作業)

2.試料作製

超微形態解析で取り扱う試料は全て試料台帳に登録し、超微形態解析の装置、 材料を用いて試料作製を行なって下さい。登録されない試料には共同購入の材料は使用できません。

  • 感染性のある試料(HB肝炎、梅毒、ヤコブ、HTL、AIDSの組織、血液等および培養物等) の持ち込み時には、必ず依頼台帳に朱書きでその具体的内容を記入しておいて下さい。 また標本瓶にも朱テープを貼って区別できるようにして下さい。
  • RI物質を投与した組織、標本ブロックは当実験室内に持ち込めません。

3.電子顕微鏡撮影

デジタル撮影したデータはUSBフラッシュメモリ、CD等のメディアに落としてお持ち帰りください。

4.特殊撮影

TEMおよびSEMの撮影において、高倍率、ステレオ、傾斜、回転、元素分析等の特殊な技術を 必要とする場合は、当室担当者に依頼することができます。

5.技術研修

電子顕微鏡技術の習得希望者に対して技術研修をいたします。 担当者に事前に申し入れて下さい。尚、超薄切片作製技術の研修は有料となります。

6.電子顕微鏡技術に関するお問い合わせ

電子顕微鏡に関連する観察方法、試料処理法、データ処理法などの技術的なお問い合わせに 対し、可能な限りの情報を提供しています。研究テーマに最適な方法を検討いたします。 研究計画段階でもお受けいたします。

7.使用料

使用料は下記に示しました。3ヶ月毎(4~6、7~9、10~12、1~3月)に集計し、 翌月利用講座に請求したします。請求内容については、講座等にて御確認頂き、 支払条件等の御指摘があれば1週間以内に担当者に御連絡下さい。 使用料の徴収は校費振替にて行います。

A.消耗品費(円)(2025年4月現在)

透過電子顕微鏡・走査電子顕微鏡の試料作製にあたり、消耗品費を試料1検体ごとに請求します。

透過電子顕微鏡試料作製
Quetol-812樹脂を用いた通常試料:1検体 2,500円
樹脂・二次固定液抜き試料作製(樹脂等代金別途課金):1検体 2,250円
ダイヤモンドナイフ超薄切:1検体 1,500円
走査電子顕微鏡試料作製:1検体 2,500円
特殊試料処理
凍結割断:1検体 1,000円
凍結置換:1回 9,700円(凍結置換以降の試料作製費別)
超薄切片作製技術トレーニング(認定証付):1名 5,000円

B.装置使用料

透過電子顕微鏡・走査電子顕微鏡・ウルトラミクロトーム・加圧凍結装置・画像処理装置の使用に対し 半日までを1単位とし、1単位あたり

  • ウルトラミクロトーム : 750円
  • 透過電顕JEM1220 : 750円
  • 透過電顕JEM1400 : 1,800円
  • 走査電顕S-48000 : 1,500円
  • 走査電顕JSM-7100F : 5,900円
  • 高圧凍結装置Leica EM Pact-II : 750円 (液体窒素,消耗品費別)
  • サンドイッチ凍結装置MW-SFD-01 : 700円(液体窒素,消耗品費別)
を課金します。

お知らせ

  • 透過電顕と走査電顕の利用料を変更しました。(2025年4月)
  • 装置の予約はWEBサイトからに変更になりました。(2023年10月)
    機器予約サイトへ
  • 透過電顕と走査電顕の利用料を変更しました。(2023年4月)
  • 当実験室は、医工学連携拠点棟1階へ移動しました。(2019年3月)
  • セキュリティのため電顕システムが全てオフラインになります。
    撮影した画像はUSB、CD、DVDで保存できます。
  • 2015年11月より、新しくミクロトームLeicaUC7が入りました。
    カメラ、モニタ付きで切削シーンの撮影機能搭載。
  • 2015年12月より、新しくX線元素分析装置OXFORD X-MaxN150が入りました。
    検出元素 Be - Cf。ポイント分析、ラインスキャン、マッピング機能搭載。
  • 2017年4月より、新しく走査型電顕JSM-7100Fが入りました。
    加速電圧0.2kVから30kVまで可変、倍率10~1,000,000倍、X線元素分析装置搭載。
  • 2017年4月より、新しく卓上走査型電顕JCM-6000Plusが入りました。
    加速電圧5,10,15kVの三段階、倍率10~60,000倍、X線元素分析装置搭載。
  • 2023年8月より、新しくサンドイッチ凍結装置MW-SFD-01が入りました。
    培養細胞等の微細試料の急速凍結用。

施設の概要

超微形態実験室は医工学連携拠点棟1階にあり、電子顕微鏡観察室、試料作製室、準備室などの部屋に分れて装置が配置されています。
当室では利用者が電子顕微鏡などの装置、 器具、材料を用いて研究および診断を行なうことができます。
また試料作製などの当室のルーチン化されたサービスを利用することもできます。
使用料は消耗品の一括購入費と装置の維持管理費として別掲の料金を利用講座より校費振替にて徴収しています。

装置

担当職員

太田 勲
(Ohta I)
熊切葉子
(Kumakiri Y)
髙橋 佳子
(Takahashi Y)